糖尿病の食事療法
「炭水化物・糖質制限
ダイエット」
あなたもすぐにはじめられる
糖尿病食事療法
糖尿病を悪化させないために食事は何を気を付けたらいいか知りたい方、糖尿病の治療がうまくいかない方、効果のある糖尿病の食事療法についてきちんと知りたい方などに向けての記事です。
とりあえず炭水化物・糖質だけ制限する
ダイエット
ついに糖尿病になってしまった!?
まず何をすればいいのでしょうか!?
健康診断で血糖が高く、糖尿病かもしれないと言われてしまったあなた、そんなに落ち込まないでください。
「糖尿病になってしまったら、もうずっと病院に通わなければいけない、薬をはじめたら一生続けなければいけない」
そんな都市伝説を信じないでください。
ご家族や会社の上司のアドバイスをそのまま信じてはいけません。
市販されている怪しいサプリメントを購入してはいけません。
漢方薬では糖尿病は治りません。
とりあえず、クリニックや病院に行きましょう。
糖尿病なのか、境界型糖尿病と言われる段階なのか、糖尿病だったら入院しなくてはいけないぐらいなのか、きちんと医師の診断を受けましょう。
素人判断で、ネットだけの判断で食事制限をはじめてしまうのはやめたほうがいいです。
これだけは注意してください。
ここで大事なのは、きちんと相談に乗ってくれる何でも話し合えるかかりつけ医を見つけておくことです。
【糖尿病-初心者でもわかる】
はじめての糖尿病【記事まとめ】
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- 糖尿病食事療法「あなたの食事はここが間違っている」今日からできる食生活の改善
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- 糖尿病のインスリン注射いつから誰がうつ必要があるのか?やめられる?
- 糖尿病の血糖測定はいつ・なぜするの?いくつならOK?
- 糖尿病の症状チェックリスト-初期症状~末期症状-目の症状や足の痛みなど
- 糖尿病の検査や治療にかかる費用は?初診と再診の違い
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目次
やっぱり糖尿病だった、
どうすればいい!?
あなたが注意すべきこととは?
やっぱり糖尿病と診断されてしまったあなた、
かかりつけの医師には何て言われたでしょうか?
すぐにインスリン治療を開始するぐらい、入院するぐらい糖尿病は進行していたでしょうか?
インスリン注射をしていたり、スルホニル尿素(SU)薬や速効型インスリン分泌促進薬(グルニド薬)を内服していたり、入院するぐらい重症な糖尿病の方、そして1型糖尿病の方は、こちらの記事を慎重に読んでください。
いきなり過度な食事制限をすると、危険な目にあうことがあるからです。
必ずかかりつけ医と相談して、食事制限をするようにしてください。
なんで糖尿病になってしまったのか!?
あまり炭水化物・糖質を食べていないのになあ
なぜあなたが糖尿病になってしまったか、考えてみましょう。
運動不足だから、最近ジムに行けていないから、電車通勤から車通勤に変わったから、
とにかく体を動かさなくなったことが原因だと考えてはいないでしょうか?
実は、あなたが糖尿病になってしまったのは、運動不足が原因ではありません。
この記事を読んでいるあなたもあてはまると思います。
あなたが糖尿病になってしまったのは、あなたが炭水化物・糖質を食べ過ぎているからです。
お菓子などの甘い物、清涼飲料水など糖質を多く含む飲み物、ごはん、パン、麺類(パスタ、うどん、そば、そうめんなど)を食べ過ぎているため、糖尿病になってしまったのです。
どうでしょうか?思い当たるふしはありませんか?
食事量が少なく、筋力が低下して、やせてしまい、代謝が落ちてしまったことで糖尿病を発症することもあります。
ただ、ほとんどの糖尿病患者さんが炭水化物・糖質のとり過ぎが原因だと思います。
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- 糖尿病の血糖測定はいつ・なぜするの?いくつならOK?
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- 糖尿病の検査や治療にかかる費用は?初診と再診の違い
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- 糖尿病の原因とは?甘いもの、食べ物、ストレス、運動不足?生活習慣を振り返る
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- 糖尿病の食事「ダメなもの・ランキング」
「でも、自分はあまり炭水化物・糖質を食べていないのになあ」
糖尿病と診断されているあなたが、もしこのように考えていたら、まずはかかりつけ医の先生に相談してください。
アルコールの飲みすぎも糖尿病の原因になります。
フルーツジュースの飲み過ぎもあまりよくありません。
そして、あまり食べ過ぎてはいないと感じているならば、あなたは必要以上にたくさん食べることに慣れてしまっている可能性があります。
食べなくてもいいのに、炭水化物・糖質をとり過ぎてしまっているのです。
習慣的に食べる量がすでに多くなってしまっていて、何が普通量なのかわからなくなっているのかもしれません。
知らず知らずのうちに
「食べ過ぎる習慣」に
あなたは誰かに食べさせられている!?
子どもの頃、学生の頃、「1日3食きちんと食べる」ことを何度も言われてきました。
「きちんと食べる」の量が少しずつ増えはじめ、しっかり食べないと元気がでない、しっかり食べないと力がでないなどの理由やいい訳が重なり、「きちんと食べる」の量が不健康に増えてしまっているのに気づいていない方もたくさんいます。
日常習慣、生育環境、職場環境に「食べさせられている」方もたくさんいます。
学生の頃はスポーツをしていたので、毎日たくさん食べていた。
ごはんもおかわりして、どんぶりで食べていた。
社会人になって学生の頃ほど体を動かすことがなくなったのに、変わらない量を食べ続けている。
「普通の量」が増えて習慣となり、気づくことができない状態。
日常習慣にあなたは食べさせられているのです。
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子どもの頃から両親にきちんと食べるよう言われ続けていたあなた、バランスよくしっかり食べるように言われていたあなた、ご家族の皆さんは太っていなかったでしょうか?
糖尿病や高血圧の方はいなかったでしょうか?
間違った生活習慣、食生活、食育をそのまま受け継いでしまうことも少なくありません。
生育環境に食べさせられている方も少なくありません。
食事の選択肢が少なく、炭水化物や糖質以外、そもそもあまり食べていない方もいます。
どこかの国でファーストフードが健康的だと考えられているのと同じような状態なのです。
逆に子どもの頃あまりしっかり食べることができない環境で育ち、大人になってきちんと食事ができるようになったものの、食べていい適切な量がわからない方もいます。
どういったものが糖質で炭水化物であるのか、わからずに食べている方もいます。
子どもの頃の食育がいかに大切であるかということなのですが、大人になって正しい食生活・知識を身に着ければ大丈夫です。
職場環境に食べさせられている方もいます。
皆で同じメニューを食べるような職場環境にいると、自分だけ違うメニューを食べたり、食べなかったりするのは気まずいかもしれません。
糖尿病になってしまった、太ってしまったにもかかわらず、自分から積極的に健康的なものを食べられないのはつらいですよね。
こういった場合は、小盛で注文したり、ごはんをなしにしてもらったりしましょう。
もったいないですが、健康のことを考えると食べ残すことも考えてください。
ごはん、パン、麺類を
とりあえず半分にしましょう!
薬を減らしたい、糖尿病を良くしたい
糖尿病と診断されたあなたは、炭水化物・糖質を食べ過ぎているのです。
先ほども書きましたが、決して運動不足が原因ではないのです。
体重が減らないのも、ダイエットが成功しないのも、まずは同じ理由だと考えて構いません。
炭水化物・糖質を食べ過ぎているからです。
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では、あなたはどのぐらい炭水化物・糖質を食べ過ぎているのでしょうか?
適切な量、必要な量、健康的な量をどれぐらい超えて食べているのでしょうか?
普段食べているものを全部書き出して、糖質をカウントしていけばわかりそうです。
でも、ただでさえ不規則な生活で食事の量も日によって違い、忙しくてそれどころじゃないのに、あなたがそれを毎日することは無理です。
どれだけ食べ過ぎているか、糖尿病の検査でHbA1cがどれぐらい悪かったかで予想はできるかもしれませんが、正確にはわかりません。
糖尿病を良くするために、体重を減らすために、
実は、今日から誰でもできる方法があります。
炭水化物であるごはん、パン、麺類(パスタ、うどん、そば、そうめんなど)を現在の量の半分にしてみませんか?
基本的に甘いもの、清涼飲料水などの糖質を含む間食や飲み物は控えてください。
おそらくあなたは食べ過ぎています。
食べ過ぎているから糖尿病になってしまったのです。
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やっぱり食べたい!炭水化物・糖質
炭水化物・糖質、絶対食べてはいけないの??
「大好きなごはん、パン、麺類を半分にするなんて我慢できない」
「そんなんじゃ、1日働けない」
「きちんと3食バランス良く食べなきゃだめでしょう!」
今まで好きなだけ食べていた、ごはん、パン、麺類。
半分にしましょうと提案すると、こういった反論をされる方も少なくありません。
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半分にしなくてもいいのですが、炭水化物・糖質を食べ過ぎている状態が改善されないのであれば、インスリンやGLP-1受容体作動薬、糖尿病の薬「糖尿病の内服治療」はなかなか減りません。
現在食べている炭水化物・糖質の量を制限できないならば、体重も増えていく一方で、通院をやめることは難しいと思います。
糖尿病は薬で治す病気ではないのです。
食べないと体がもたないと考えているのは、少なくとも間違いです。
とらないと体がもたないのは水分、タンパク質、ビタミンです。
炭水化物・糖質はとりあえず現在の半分にしても大丈夫です。
絶対食べてはいけないわけではありません。
とりあえず半分にしてみましょう。
ご家族や友人、大切な人と、時には普通に食事をしても構いません。
炭水化物・糖質を半分にすることに慣れるまでは、どこかで息抜きも必要です。
ぜひ楽しんで食事をしてください。
それが毎日続かなければ構わないと思います。
今までと同じように毎日しっかり食べ続けるのは、糖尿病にとっても体重にとっても良くないのです。
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炭水化物・糖質制限ダイエットで
気をつけること!
いきなり全く食べないのはやめましょう
糖尿病と診断されている方は、炭水化物・糖質をいきなりゼロにしてしまうのは危険です。
血糖値の急激な低下は、糖尿病の合併症を進行させることがあります。
また、インスリン注射をしていたり、スルホニル尿素(SU)薬や速効型インスリン分泌促進薬(グルニド薬)を内服している方は、無理な食事制限をすると低血糖になる可能性があります。
かかりつけ医ときちんと相談してください。
炭水化物・糖質の制限は総カロリー制限を行う食事制限に比べて、すぐに効果が現れやすいとされています。
ただし、継続することが難しい方も少なくありません。
炭水化物・糖質をいきなりゼロにすることが目的ではありません。
糖尿病を良くしたり、体重を落として、健康を取り戻すために炭水化物・糖質制限をするのです。
炭水化物・糖質制限が目的になってはいけません。
炭水化物・糖質を今まで食べ過ぎていたことに気づき、より健康的な食生活とは何かを考えられるようになるきっかけにしてください。
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水分をしっかりとりましょう
炭水化物・糖質制限をしたり、ごはん、パン、麺類(パスタ、うどん、そば、そうめんなど)を現在の量の半分にすると、最初は空腹を感じることが多くなると思います。
その際は、水分をしっかり摂るようにしましょう。
空腹感が少しなくなります。
水分は、お茶ではなくできれば水がいいです。
炭酸水もお腹がふくらんでのど越しもよく、空腹をまぎらわすにはおすすめです。
少なくとも1日1.5~2.0リットルぐらいの水を飲むようにしましょう。
運動はできるだけしたほうがいいです!
過度に炭水化物・糖質制限をすると、代謝が低下してしまいます。
筋肉量が落ちてきてしまい、リバウンドしやすい体質となってしまうことがあります。
運動はしないよりは、できればしたほうがいいです(※運動を開始する際は必ずかかりつけの医師と相談するようにしてください)。
しかしながら、糖尿病の改善やダイエットをするという目的においては、運動をメインで行うよりは炭水化物・糖質制限をしっかり行うほうが効果が高い方が少なくないように思います。
糖尿病を改善させたい、ダイエットしたい、体重がこれ以上下がらず困っている、運動するように言われたけど何をしたらいいかわからない、そんな方にこちらの記事をおすすめします。
かかりつけ医と話し合いましょう
医療法人社団若葉堂 大場内科クリニック
理事長・院長 大場啓一郎
糖尿病を良くするために、体重を減らすために炭水化物・糖質制限をする前に、できればかかりつけの医師に相談してみてください。
何かしら病気があるために糖尿病になってしまったり、体重が増えてしまっていることがあります。
おそらく大丈夫だろうと安心せず、まずはきちんと検査することも大切です。
糖尿病の検査や糖尿病の原因についても、クリニックや病院を受診する前に知っておきましょう。
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タンパク質はしっかりとりましょう
炭水化物・糖質制限が過ぎたり、ファスティングなどの食事制限までやり過ぎると筋肉までやせてしまい、基礎代謝が落ちてしまうことがあります。
基礎代謝が落ちてしまうと、インスリン抵抗性が悪化して糖尿病が悪化したり、血糖値が上がりやすくなったり、リバウンドしやすくなってしまいます。
筋肉量を落とさないために、体の生理機能を保つためにタンパク質はしっかりとった方がよいとされています。
ただし、タンパク質の過剰摂取は肝臓や腎臓に負担をかけます。
特に、腎臓が悪い方、腎不全の方、糖尿病腎症で蛋白尿が出ている方は、タンパク質のとり過ぎには注意してください。
糖尿病になってしまったり、体重が増えてしまったのは、運動不足が原因ではなく炭水化物・糖質を食べ過ぎているからなのですが、長期的に健康な体作りを目指すのであれば筋力トレーニングを中心とした運動をする習慣が大切です。
下半身を中心に筋力をしっかりつけて、基礎代謝を保つために、タンパク質をきちんと摂って筋肉量を維持するようにしましょう。
どの食品にどれぐらいタンパク質が含まれているか、あまりイメージがわかないかもしれません。
お店に並んでいる商品の成分表示を見て、糖質やタンパク質がどれぐらい含まれているか調べるクセをつけてもいいかもしれません。
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著作・監修
大場啓一郎
- 医学博士
- 医療法人社団若葉堂 理事長
- 大場内科クリニック 院長
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通院できるクリニックです。
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糖尿病は生活習慣の見直し、食事・運動習慣の改善など、患者さんと相談しながら行っていくことが得意です。
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いびき・睡眠時無呼吸症候群、在宅酸素療法、禁煙外来などの専門外来も併設しています。