糖尿病の症状チェックリストー初期~末期ー - 相模原 大場内科クリニック
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リーフキッズ保育園 相模原(当院院長が理事長の保育園です)

尿病の症状
チェックリスト
-初期~末期-

あなたに糖尿病の症状がないか
チェックできる

糖尿病の症状がないか心配な方、現在の症状が糖尿病のせいではないか不安な方、糖尿病の症状についてきちんと知りたい方などに向けての記事です。

著作・監修

医学博士

大場啓一郎

目次

糖尿病の症状・可能性チェックリスト

糖尿病の典型的な症状がないかチェック!

糖尿病の初期症状かもしれません

これらが2個以上あてはまったら、
早めに病院を受診しましょう

糖尿病の典型的症状チェックリスト

  • 尿がたくさんでる
  • すぐにのどが渇きやすい
  • 水分をとる量が多くなった
  • 疲れがとれない、だるさが続いている
  • 食べているのに体重が減ってしまった

「もしかすると、糖尿病かもしれない」

あなたはいくつあてはまりましたか?
糖尿病は、初期はほとんど症状がありません。
男性、女性に関係なく、知らないうちにゆっくりと進行し、症状も少しずつしか現れません。
足、目、皮膚、眠気などの症状もチェックしてください。
足や皮膚で気になるところがあれば写真を撮っておいてもいいかもしれません。
そのために、かなり悪くなってから、初期ではなく末期症状が出てから病院を受診する方が少なくありません。

気づかないうちにゆっくりと糖尿病になっていく方がほとんどですが、中には急に症状がみられはじめる方がいます。
あなたは大丈夫でしょうか?
もし、急に症状が出てきているとしたら、1型糖尿病といって特殊な糖尿病かもしれません。
早めに病院を受診するようにしてください。

糖尿病の可能性があるか、
さらにチェック!

糖尿病の典型的な症状があてはまったら、
このチェックリストも確認してください

さらにこれらがあてはまる場合、
糖尿病の可能性がさらに高いと思われます

糖尿病の可能性チェックリスト

  • 血糖値が高いといわれたことがある
  • 肥満気味である
  • 高血圧といわれて、薬をのんでいる
  • 糖尿病の親、兄弟、姉妹がいる
  • 40歳以上である
  • 外食が多い
  • 野菜をあまり食べない
  • あまり運動をしない
  • 車に乗る機会が多い
  • 妊娠時に尿から糖がでたといわれた

>>引用元:糖尿病を見逃していませんか?(糖尿病対策推進会議(日本医師会・日本糖尿病学会・日本糖尿病協会))

「やっぱり、糖尿病かもしれない……」

糖尿病の典型的症状チェックリスト糖尿病の可能性チェックリストもどちらも複数項目以上あてはまるようならば、現在の症状は糖尿病の可能性があります。
早めに病院を受診するようにしてください。

繰り返しになりますが、足、目、皮膚、眠気などの症状もチェック、気になるところは写真で撮影しておいてください。
男性、女性に関係なく症状は出てきます。
初期なのか末期なのか、診察・検査をしないとわかりません。

また、ご家族や友人で同じような症状がある方がいましたら、早めに病院を受診するようすすめてください。
自分ひとりでは行く気がなかったけど、家族や友人から言われたので病院を受診したという方は少なくありません。

あなたが病院受診をすすめないと、手遅れになるかもしれません。大切なご家族、かけがえのないご友人を救ってあげてください。

糖尿病の症状一覧
-初期症状~末期症状-

「高血糖による症状」と
「糖尿病の合併症による症状」に分けられます

あなたの現在の症状は、糖尿病による症状でしょうか?

糖尿病の状態 疾患 症状
高血糖 脱水症、糖毒性 多尿、口渇、多飲、倦怠感、体重減少、意識障害
糖尿病合併症
(細小血管症)
糖尿病網膜症 視力低下、失明、視野狭窄、飛蚊症、歪視症
糖尿病腎症 尿蛋白、むくみ、呼吸苦
糖尿病神経障害 しびれ、疼痛、感覚低下、起立性低血圧、勃起障害、下痢・便秘、発汗異常、神経因性膀胱、心臓疾患
糖尿病合併症
(大血管症)
冠動脈疾患 胸痛、息切れ、むくみ、動悸
脳血管障害 頭痛、麻痺、ろれつが回らない、めまい
閉塞性動脈硬化症 下肢の痛み、しびれ、冷え

糖尿病で治療中の方も今一度確認してみましょう

「あなたが現在気になっている症状は、糖尿病症状一覧の中にあったでしょうか?」

糖尿病の症状は、高血糖による症状と糖尿病の合併症による症状の二つに分けられます。
糖尿病の合併症による症状は、細小血管症による症状大血管症による症状の二つに分けられます。

糖尿病の状態、糖尿病の合併症の進行具合(初期~末期)により、様々な症状が現れます。
特に糖尿病の合併症による症状がみられたら、血糖値HbA1cを下げるだけではなく、それぞれの治療が必要です。

例えば、糖尿病網膜症の症状がみられはじめたら、必ず早めに眼科を受診するようにしましょう。

それぞれくわしく解説していきます。

糖尿病とは?:糖尿病症状チェックリスト

1型糖尿病と2型糖尿病がある

2型糖尿病とは?

糖尿病になりやすい体質(遺伝的背景)があり、炭水化物や糖質の食べ過ぎなど食事・生活習慣の乱れが原因となって発症します。
太っていなくても2型糖尿病になってしまうこともあります。
糖尿病患者さんの90%以上は2型です。
あなたももしかすると2型糖尿病かもしれません。

血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効き目が悪くなっているタイプ(インスリン抵抗性)、血糖値が高くなてもインスリンを十分に分泌できなくなっているタイプ(インスリン分泌不全)の2つがあるとされています。

食事療法が最も大切で、適切に運動療法を加えて治療します。
内服薬のみでHbA1cや血糖値が良くならない場合、GLP-1受容体作動薬、各種インスリン注射を組み合わせることもあります。

糖尿病は、体内のエネルギー源となるブドウ糖(血糖)を調節するインスリンの分泌不全、またインスリンが作用する臓器におけるインスリン抵抗性によって引き起こさる。

>>引用元:一般社団法人 日本糖尿病学会 糖尿病療養指導の手引き 改訂第5版

1型糖尿病とは?

血糖値を下げるインスリンがほとんど分泌されていないか、まったく分泌されていません。
原因はよくわかっていませんが、何らかの体質が原因となり、免疫異常や長期間の高血糖のせい(環境因子やウィルス感染)で発症するとも言われています。
免疫の異常がみられ、インスリンを作っている膵臓のβ細胞がダメージを受けているのが特徴のひとつです。

若い年齢で発症することが多いですが、中高年でも発症することがあります。
なかなか糖尿病が良くならないので調べてみたら1型糖尿病だった、ということもあるのです。
糖尿病の治療経過の中で、2型から1型になることもあります。

血糖値を下げるインスリンがほとんど分泌されていないか、まったく分泌されていないので、インスリン注射が必要です。

1型糖尿病は内因性インスリン分泌が非常に低下し、生理的な血糖値を維持するために時々刻々と変化する内因性インスリンによる制御がほとんど働かない病態

>>引用元:一般社団法人 日本糖尿病学会 糖尿病療養指導の手引き 改訂第5版

高血糖による症状

多尿、口渇、多飲、倦怠感、体重減少、
意識障害

高血糖になれば、くり返しみられる症状です

糖尿病の状態疾患症状
高血糖脱水症、糖毒性多尿、口渇、多飲、倦怠感、体重減少、意識障害

糖尿病の典型的症状は、高血糖の持続が原因です

高血糖による症状は、糖尿病の初期症状として病院受診や検査を受けるきっかけになることが多いです。
高血糖状態となれば、何度でもくり返しみられる症状です。

これらの症状があり糖尿病と診断されていない方は、早めに病院を受診するようにしてください。
まずはかかりつけ医に相談してみるのもいいでしょう。

糖尿病の治療中の方でこれらの症状がみられはじめたら、かかりつけ医に相談して、血糖値HbA1cが上がっていないか確認しましょう。

すでにお気づきかと思いますが、最初の糖尿病の典型的症状チェックリストは、高血糖が原因でみられる症状をわかりやすく言い換えたものです。
糖質を多く含む食事をしていないか、間食が多過ぎないか、糖尿病を治療中の方は最近の食事療法を振り返ってみてください。
処方されている薬やインスリン注射を忘れていないかも、確認してくださいね。

「高血糖による症状」は
なぜみられるのか?

高血糖によるインスリン抵抗性、糖毒性、脱水状態や
エネルギー不足の仕組みを解説

糖質のとり過ぎにより、
全身栄養過多状態になってしまう⁉

糖質(ご飯、パン、麺類(うどん、スパゲッティ、ラーメン、そばなど)、甘いものなど)をとり過ぎる生活を続けていると、肝臓は脂肪肝になり、内臓脂肪も増えていきます。
栄養が筋肉や内臓など全身にたくさん蓄えられ過ぎている状態となっていきます。
すると、インスリン抵抗性により血糖値を下げるインスリンというホルモンがうまく働かなくなる状態がはじまり、だんだん血糖値が下がりにくくなってきます。

高血糖自体がさらにインスリン抵抗性を悪化させ、血糖値が高い状態が続いてしまいます。

血糖値が下がらないので、
膵臓はさらにたくさんインスリンを出すようになる

インスリン抵抗性のためにインスリンの効果が弱くなってくると、膵臓はさらに多くのインスリンを出して血糖値を下げようとします(高インスリン血症)。

高インスリン血症のために、さらにインスリン抵抗性が悪化するとも言われています。

多くのインスリンを出しているのに高血糖が続くことで、膵臓はしだいに疲れはじめ、インスリンを出す量が減っていきます。
脂肪肝や内臓脂肪が増えていくと、膵臓にも脂肪がつきはじめ、インスリンを出す量が減ってしまうとも言われています。

高血糖による「糖毒性」を甘くみてはいけません

高血糖はインスリン抵抗性を悪化させるのと同時に、膵臓から出るインスリンの量を減らしてしまい(インスリンの分泌不良)、さらに血糖値が高い状態が続いてしまうのです。
この状態を「糖毒性」と呼びます。

糖毒性があると血糖値が下がりにくくなり、病状はさらに悪化してしまいます。 糖毒性が持続すると、命の危険もでてくるのです。
大幅な食事制限や水分補給、入院をして24時間インスリン治療を点滴で行うなど、ときに大がかりな治療が必要になります。

高血糖が続くことで、
脱水状態とエネルギー不足になってしまいます

血糖値が高いために尿の中にも糖があふれてきます(これが尿糖です)。
尿の中に糖が出ていく時に、一緒に塩分や水分も尿の中に連れていきます。
こうなると、たくさんの尿が作られる(多尿(トイレの回数と量が多い))ようになり、水分が足りない脱水状態となっていきます。
そのために、たくさん水を飲む(多飲(口渇(のどが渇く)で水分をたくさんとる))ようになるのです。

脱水状態や後から説明するエネルギー不足が過ぎると、意識が遠くなってしまいます(意識障害)。

インスリン抵抗性により、インスリンの効果が弱くなることで、体の細胞は血液中の糖を取り込めなくなります。
エネルギー不足と脱水状態のために体が重くなり、疲れが取れなく感じたりや倦怠感がみられたりします。
糖を利用できなくなった体は代わりに、筋肉や脂肪を分解して栄養として使い始めます。
自分の体を分解するために、体重がしだいに減っていくのです(体重減少)。

「高血糖による症状」がある場合、
どうすればいいのか?

どこへ受診すればいいのか?

医療法人社団若葉堂 大場内科クリニック

理事長・院長 大場啓一郎

まずはかかりつけの医師に相談しましょう

いわゆる「高血糖による症状」があったとしても、糖尿病ではない可能性も十分にあります。
あなたの体のことを日頃から理解しているかかりつけ医に相談してみましょう。
糖尿病以外の病気も十分に検討した上で、治療をはじめてください。

糖尿病合併症(細小血管症)による症状

視力低下、尿蛋白、むくみ、しびれ、
痛み、めまいなど多彩な症状がみられます

糖尿病合併症(細小血管症)が進行してくると
みられる症状です

糖尿病の状態 疾患 症状
糖尿病合併症
(細小血管症)
糖尿病網膜症 視力低下、失明、視野狭窄、飛蚊症、歪視症
糖尿病腎症 尿蛋白、むくみ、呼吸苦
糖尿病神経障害 しびれ、疼痛、感覚低下、起立性低血圧、勃起障害、下痢・便秘、発汗異常、神経因性膀胱、心臓疾患

糖尿病神経障害が最も頻度が高くみられます

糖尿病の合併症(細小血管症)による症状は、糖尿病網膜症糖尿病神経障害糖尿病腎症が進行すると現れてきます。
それぞれの疾患で多彩な症状がみられます。

糖尿病を治療中の方は、これらの症状が出ていないか確認することが大切です。
また、糖尿病であることを知らずに長期間未治療でいた場合、すでにこれらの症状が出ている方もたまにいらっしゃいます。
糖尿病が気になる方はこれらの症状が出ていないか、出ていれば初診時に医療スタッフに 必ず伝えてください。

糖尿病合併症(細小血管症)による症状は
いつ頃からみられる?

網膜症と腎症は糖尿病診断から約10年、
神経障害は比較的早期からでもみられます

糖尿病網膜症糖尿病腎症は糖尿病になってから、約5年後ぐらいから徐々に発症しはじめます。
糖尿病神経障害は他の二つに比べ、比較的早期から発症しはじめ、頻度も高い合併症です。

しかし、肥満、高血圧、喫煙、脂質異常症や他の病気もある場合、これらの合併症は比較的早く発症し、症状が現れてくる可能性があります。

糖尿病網膜症の症状とは?

視力低下、失明鵜、視野狭窄、飛蚊症、歪視症など

糖尿病と診断されたら眼科にも必ず行きましょう

糖尿病網膜症は眼の網膜という組織が糖尿病により機能が低下してしまう病気です。
網膜は眼球にある膜のひとつで、網膜が傷つくとその部分だけ見えなくなってしまいます。

※飛蚊症:「ひぶんしょう」とは、視界の中に動く小さな黒いゴミくずのようなものが見える症状のことです。
※歪視症:「わいししょう」とは、物がゆがんで見える症状のことです。

糖尿病網膜症は糖尿病と診断されてから約5年後から少しずつ増えてくる合併症です。
約5年後からといっても、いつ頃から糖尿病だったかは正確にはわかりません。
初診時にすでに糖尿病網膜症がみられる方もいます。
糖尿病網膜症は進行すると失明してしまいます。
日本における失明の原因として最も多いのが糖尿病網膜症です。

糖尿病の治療もしっかり行い、HbA1cをきちんとコントロールすることが大切ですが、定期的に眼科を受診して糖尿病網膜症が悪化していないか確認してください。

糖尿病腎症の症状とは?

尿蛋白、むくみ、人工透析、呼吸苦など

尿がよく泡立つ人は要注意!?

糖尿病腎症は糖尿病により、腎臓の機能が低下してしまう病気のことです。
初期は微量アルブミンといってごく少量の蛋白尿がでますが、次第に尿中の蛋白が増えていき腎臓の機能も低下してしまいます。

尿中の蛋白が増えていくと、尿が泡立ちやすいなどと言われています。
あなたもトイレで確認してみてください。

腎臓の機能が低下すると、腎不全となり尿を作れなくなるので、人工透析となってしまいます。
日本における人工透析導入の原因として、最も多いのが糖尿病腎症です。

肥満、高血圧、喫煙などがあると腎機能低下はさらに早く進んでしまいます。
降圧薬を一緒に処方したり、塩分・蛋白制限が必要なこともあります。

糖尿病腎症は末期になり尿量が減らないと症状がみられません。
病状が進行し、腎臓で尿が作れなくなってくると、水分が体にたまるために、足がむくんだりします。
肺に水がたまって、呼吸が苦しくなることもあります。
ここまで進行すると、人工透析か腎移植をするしかありません。

糖尿病神経障害の症状とは?

しびれ、痛み、冷え、感覚低下、めまい、便秘など

早期からみられることもある、頻度が高く多彩な症状

糖尿病神経障害は、主に末梢神経などの感覚に関わる神経に起こり、手足のしびれ、痛み、冷えなどを感じます。
その他にも自律神経の異常をきたし、便秘や下痢、起立性低血圧、めまい、勃起障害など多彩な症状が出てきます。

他の二つの合併症に比べ、早期からみられることもあるのが特徴です。
手足にしびれ、痛み、冷えを感じたら、かかりつけの医師に相談してください。

高血糖の状態を急速に改善すると、治療後有痛性神経障害が発症することがあります。
糖尿病治療をはじめて手足などに痛みが出てきたら、かかりつけの医師に相談してください。

「糖尿病合併症(細小血管症)による
症状」はなぜみられるのか?

体にある細い血管から侵されていく
-糖尿病合併症(細小血管症)

細い血管とは、
眼の血管、腎臓の血管、神経の周りを流れる血管

血糖値が高い状態が続くと、血管の内側にある膜が傷んできて、血管が硬くなりボロボロになっていきます。
血管が硬くなりボロボロになることを、動脈硬化といいます。
動脈硬化が進むと血管の中が狭くなり、血管の中を流れる血の流れが悪くなり、ついには詰まってしまいます。
血管は細い血管から詰まっていくようなイメージです。

糖尿病が原因で細い血管が詰まってしまい、体に異常をきたす病気を「細小血管症」と言います。
細い血管とは、眼の血管、腎臓の血管、神経の周りを流れる血管をイメージしてください。
眼の血管が詰まっていくと、糖尿病網膜症が発症します。
腎臓の血管が詰まっていくと、糖尿病腎症が発症します。
神経の周りを流れる血管が詰まっていくと、糖尿病神経障害が発症します。

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「糖尿病合併症(細小血管症)による
症状」がある場合、どうすればいいのか?

どこへ受診すればいいのか?

医療法人社団若葉堂 大場内科クリニック

理事長・院長 大場啓一郎

まずはかかりつけの医師で大丈夫です

これらの症状が出てきたら、糖尿病の治療が不十分つまりHbA1cがきちんとコントロールできていない可能性があります。

糖尿病の治療、食事療法運動療法も含めて見直しが必要な場合もあります。

糖尿病網膜症糖尿病神経障害糖尿病腎症、それぞれ対処療法があります。
かかりつけの医師に相談してください。

糖尿病合併症(大血管症)による症状

冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、
脳血管障害(脳梗塞や脳出血)が
起こりやすくなります

糖尿病合併症(大血管症)が進行してくると
みられる症状です

糖尿病の状態 疾患 症状
糖尿病合併症
(大血管症)
冠動脈疾患 胸痛、息切れ、むくみ、動悸
脳血管障害 頭痛、麻痺、ろれつが回らない、めまい
閉塞性動脈硬化症 下肢の痛み、しびれ、冷え

糖尿病になると冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、
脳血管障害(脳梗塞や脳出血)は
2~4倍以上なりやすい⁉

糖尿病の最大の治療目標のひとつは、糖尿病の合併症である細小血管症を防ぐことにあります。
また一方で、一度発症すると患者さんの生死に関わったり、今後の人生に大きな影響がでてくる冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞や脳出血)などの大血管症をいかに防ぐかがとても大切です。

HbA1cを7.0%未満にするだけではなく、食後高血糖を抑えることが冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞や脳出血)などの大血管症の予防につながる可能性が言われています。

糖尿病の合併症である細小血管症と同様に、飲酒や喫煙習慣に加え、肥満、高血圧、脂質異常症など他の病気があれば、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞や脳出血)などの大血管症はより発症しやすくなります。

HbA1c血糖値の管理だけではなく、生活習慣病や生活習慣のトータルコントロールが大切になってきます。
信頼できるかかりつけ医を見つけ、少しずつ改善をしていきましょう。

糖尿病合併症(大血管症)による症状は
いつ頃からみられる?

糖尿病診断早期からでも糖尿病合併症(大血管症)は
発症するかもしれません

糖尿病と診断された際に、肥満、高血圧、脂質異常症など他の生活習慣病の合併や喫煙などの動脈硬化のリスクがすでにある場合、糖尿病の診断時期に関わらず、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞や脳出血)などの大血管症は発症しやすいと思われます。

また、HbA1cが正常範囲の場合でも食後高血糖状態になりやすい方のほうが、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞や脳出血)などの大血管症は発症しやすいという報告もあり、糖尿病の診断時期はあまり関係がないように思えます。

「糖尿病合併症(大血管症)による症状」がある場合、どうすればいいのか?

どこへ受診すればいいのか?

症状が心配ならば、救急車を呼んでください

冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞や脳出血)が疑われる場合、一刻を争う場合が少なくありません。

「どうもおかしい、今まで感じたことのない症状……」

手遅れになる前に、取り返しのつかないことになる前に、
命を救うために、最善を尽くしてください。

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著作・監修

大場啓一郎

  • 医学博士
  • 医療法人社団若葉堂 理事長
  • 大場内科クリニック 院長

「なんでも話し合える相談できるかかりつけ医」

病院嫌い、病院が苦手な方でも
通院できるクリニックです。

糖尿病を中心とした生活習慣病の診療を受けることができます。
糖尿病は生活習慣の見直し、食事・運動習慣の改善など、患者さんと相談しながら行っていくことが得意です。

糖尿病のみならず、高血圧脂質異常症(高コレステロール血症、高脂血症)痛風・高尿酸血症睡眠時無呼吸症候群などの診療も行っています。

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内科・糖尿病を中心として呼吸器内科循環器内科消化器内科など幅広く診療しています。
いびき・睡眠時無呼吸症候群在宅酸素療法禁煙外来などの専門外来も併設しています。

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