2025.07.04(Fri) - 11:32 - 11:32 am
雇入時健康診断の項目?1番簡単なものでごく一般的なもの?
雇入時健康診断の項目?1番簡単なものでごく一般的なもの?
『健康診断の項目、特に指定されていません』
『1番簡単なものでいいです』
『いわゆる一般的な項目でお願いします』
健康診断予約のためにお電話くださる方で、会社の方から健康診断の項目の指定が特にない方が多くいらっしゃいます。
そのような方には下記ページにおける項目⑤(¥9180)をご提案しています。雇入時や職場の定期健康診断の際に、労働安全衛生法で定められている最低限の検査項目です。
雇入時健康診断の項目って何があれば大丈夫なの?
新しい職場への転職が決まって、いよいよ入社準備。でも人事担当者から「雇入時健康診断を受けてください」と言われて、「え?何をどこで受ければいいの?」と戸惑っていませんか?
当院にも「明日までに健康診断書が必要なんです!」と慌てて駆け込んでくる方や、「どの項目を受ければいいのかよくわからなくて…」と不安そうに相談される方がたくさんいらっしゃいます。そんな皆さんの疑問を、今日はスッキリ解決していきましょう。
雇入時健康診断って、そもそも何のため?
雇入時健康診断は、労働安全衛生法という法律で定められた、企業の義務なんです。「新しく働く人が、その仕事を安全に行えるかどうか」を確認するための大切な検査です。
「健康じゃないと働けないの?」と心配になる方もいらっしゃいますが、そういうことではありません。むしろ「どんな配慮をすれば、その人が一番力を発揮できるか」を知るための検査だと考えてください。
例えば、高血圧の方なら夜勤を避ける、腰痛のある方なら重量物の取り扱いに配慮する、といった具合に、職場環境を調整するための参考資料として使われることが多いんです。
法定項目は全部で11項目 でも実は…
労働安全衛生法で定められた雇入時健康診断の項目は、全部で11項目あります。でも実際には、職種や会社の方針によって、必要な項目が変わってくることも多いんです。
基本的な法定項目をまずご紹介しましょう:
1. 既往歴・業務歴の調査
2. 自覚症状・他覚症状の有無の検査
3. 身長・体重・腹囲・視力・聴力の検査
4. 胸部X線検査
5. 血圧の測定
6. 貧血検査(赤血球数・血色素量)
7. 肝機能検査(AST・ALT・γ-GTP)
8. 血中脂質検査(LDLコレステロール・HDLコレステロール・血清トリグリセライド)
9. 血糖検査
10. 尿検査(尿中の糖・蛋白の有無)
11. 心電図検査
雇入時健康診断の場合、基本的に項目の省略はおすすめしません
雇入時健康診断の場合、基本的に項目の省略はしません。実際には多くの企業が年齢に関係なく全項目の実施を求めています。特に最近は、若い方でも生活習慣病のリスクが高まっているため、しっかりとした健康チェックを行う傾向が強くなっています。
「どの項目が必要ですか?」と聞かれた時は、まず入社予定の会社に確認していただくのが一番確実です。
職種によって追加される特別な項目
基本の11項目に加えて、職種によっては特別な検査が必要になることもあります。これが意外と知られていないポイントなんです。
例えば、食品を扱う仕事では検便検査が必要になることがあります。医療機関で働く方なら、B型肝炎抗体やツベルクリン反応の検査が求められることも。運転業務がある場合は、より詳しい視力検査や色覚検査が必要になることもあります。
「そんなこと聞いてない!」ということにならないよう、事前に人事担当者に「特別な検査項目はありますか?」と確認しておくことをお勧めします。当院でも、そういった特殊な検査項目について事前にご相談いただければ、対応可能かどうかお答えできます。
海外赴任や特殊な職場環境の場合
海外赴任が予定されている方や、化学物質を扱う職場、高所作業がある職場などでは、さらに特殊な検査が必要になることもあります。
海外赴任の場合は、赴任先の国によって求められる検査項目が大きく異なります。アメリカなら胸部CT、東南アジアなら各種感染症の抗体検査、中東なら特定の感染症検査など、本当に様々です。
こういった特殊なケースでは、会社の産業医や人事担当者が詳しい指示を出してくれるはずですが、不明な点があれば遠慮なく質問してみてください。
検査結果で「異常」が見つかったらどうなる?
雇入時健康診断で一番心配なのが「もし異常が見つかったら、内定取り消しになるの?」ということですよね。結論から言うと、健康診断の結果だけを理由に内定を取り消すことは、法的に非常に困難です。
ただし、その仕事を安全に行うために必要な身体機能に重大な問題がある場合は別です。例えば、視力が極端に悪いのに運転業務中心の仕事とか、重篤な心疾患があるのに激しい肉体労働とか、そういった場合は配置転換や業務内容の調整が検討されることもあります。
でも多くの場合は「定期的な通院をお願いします」「経過観察が必要です」といった形で、働きながら健康管理を続けていくことになります。
「要精密検査」と出た場合の対応
雇入時健康診断で「要精密検査」という結果が出ることもあります。この場合、入社前に精密検査を受けて、その結果も含めて提出するよう求められることが多いです。
「入社に間に合わない!」と慌てる必要はありません。まずは会社の人事担当者に相談してみてください。入社後の精密検査でも構わないという会社も多いですし、入社日を少し調整してくれることもあります。
大切なのは、隠さずに正直に相談することです。後になって問題が発覚するより、最初からオープンに話し合った方が、お互いにとって良い結果になることが多いんです。
当院での雇入時健康診断について
JR相模原駅から徒歩1分の当院では、雇入時健康診断を毎日多数お受けしています。基本的な11項目はもちろん対応しています。
新しい職場でのスタートを、安心してお迎えいただけるよう、精一杯サポートいたします。
また、雇入時健康診断の結果について詳しく説明を聞きたい方、異常値について相談したい方も、遠慮なくお越しください。健康診断は「受けて終わり」ではなく、健康管理の始まりです。結果を活かして、新しい職場で元気に働けるよう、一緒に健康づくりを考えていきましょう。
予約制となっておりますので、まずはお電話でご相談ください。皆様の新しいスタートを、心から応援しています。