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大場内科クリニック

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あなたが「知らなかった」でつらい思いをしないように、後悔しないように。

2020.10.21(Wed) - 16:20 - 4:20 pm

痛風発作!足の痛みで歩けない、痛みの期間が知りたい!

医学博士 大場啓一郎
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医学博士 大場啓一郎

痛風発作の痛みどのくらいで治りますか?

どうにかして早く治りませんか??

痛風発作になってしまった⁉

足が痛くて歩けない、どうにかしてほしい

あなたの痛みは今どういう状態でしょうか?
足が痛くて全然歩けない、痛みは少しおさまってきたけど靴が履けない、どうにか靴は履いて外出はできる、あなたの足の痛みはどの程度でしょうか?
はじめての方は、痛風発作の痛みかどうかさえわからず、不安でいっぱいだと思います。

その痛みはいつ始まりましたか?
昨日もしくは今日から、もしくはすでに数日間経っているでしょうか?
朝起きたら、夜中寝ている時に突然、親指の付け根がズキズキと痛みだして、歩くのはやっとの状態でしょうか?

市販の痛み止めもあまり効果ないことが多いようです。
とにかくこの痛みをどうにかしないと仕事にも行けないし、外出すらできない状態、痛みを一刻も早くどうにかしてほしい。
とりあえず、病院に行くしかなさそうです。

あなたのその痛み、本当に痛風発作でしょうか?

痛風以外の病気かもしれません!

この記事では、あなたが痛風発作であると決めつけて話を進めていきます。
読み進めて頂く前に、あなたのその足の痛みが本当に痛風発作かどうか、落ち着いて確認してみましょう。
もしかすると、痛風ではない可能性もあるからです。

  • 以前からいつも痛みがあって、最近悪化している
  • 足だけではなく、他の場所にも同じような痛みがある
  • 痛いところに青いあざがある

このどれかにあてはまるようならば、もしかすると痛風発作ではない可能性があります。
関節炎や骨折、靱帯損傷、何かしらの内科疾患、関節リウマチ、知らぬ間の外傷などが考えられます。
とりあえず落ち着いて、かかりつけの医師もしくは痛風や高尿酸血症を診てくれる医師や病院を受診するようにしましょう。

痛風だったらどこが痛むのでしょうか?

ちなみにどこが痛いでしょうか?

どうやら痛風発作以外の病気は考えにくそう、ということになったら、ちょっと安心してもらえたでしょうか?
痛風発作だと思って受診されても全く違った診断になることもあります。
ご自身で判断せず、きちんとかかりつけの医師もしくは痛風や高尿酸血症を診てくれる医師や病院を受診するようにしましょう。

次に、あなたの痛みの部位を確認させてください。
足が痛い方はどの辺りが痛いでしょうか?
いわゆる典型的な痛風発作であれば、親指の付け根の部分が痛いことが多いです。
足の甲や足首が痛いこともあります。
時々ですが、小指の付け根が腫れることもあります。

足以外が痛いあなた、安心してください。
痛風は他にも、膝、肘、手首、手の甲、手指関節などに出ることがあります。
耳に出ることもあるそうですが、めったにありません。
あなたの痛みの部位は、痛風発作として典型的な場所だったでしょうか?

何度もお伝えしますが、ご自身で判断せず、きちんとかかりつけの医師もしくは痛風や高尿酸血症を診てくれる医師や病院を受診するようにしましょう。

病院を受診したら痛風の痛みが治るの?

なるべく病院を受診してください

この痛みおそらく痛風で良さそう、、、
痛みの原因がある程度予想できて少し安心できたあなた、診断ができても足の痛みは良くなりません。
とにかくこの痛みをどうにかしてほしい、痛みがよくならないと歩けない外出できない。
まずは、痛風や高尿酸血症を診てくれる病院や医師にかかりましょう。

病院を受診して、診察や各種検査の結果、痛風との診断になった場合、痛み止めや今後の過ごし方について説明があります。
適切な処方と治療で痛みを早めに治すことができると言われています。
足が痛くて歩きづらいかもしれませんが、とにかく病院を受診してみたほうが良いと思います。

どのぐらい痛みは続きますか?

痛風発作(痛風関節炎)はどのぐらい続く?

平均約1-2週間で治ります

痛風や高尿酸血症を診てくれる病院や医師にかかれば、痛風発作(痛風関節炎)はたいてい約1-2週間で治るとされています。
約1-2週間も痛みが続くのかとガッカリしているあなた、 日々段々と痛みは弱くなっていきますので大丈夫です。

痛みを感じる部位には、なるべく負担がかからないようにしましょう。
温めるよりは冷やしたほうがいいです。
湿布を貼っても構いません。

痛風の関節炎は痛風発作と呼ばれ、第一中足趾関節など下肢関節に多い。疼痛や腫脹、発赤が強く、歩行困難になるが、7~10日で軽快し、次の発作まではまったく無症状である。血清尿酸値をコントロールせずに放置すると、次第に痛風関節炎が頻発し、慢性関節炎に移行する。

>>引用元:一般社団法人 日本痛風・尿酸核酸学会 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版

痛風発作にならないためにできること

もう二度と痛風発作になりたくない!

しっかりと治療に取り組むことが大切です

もう二度と痛風発作になりたくない!
歩けなくなるのも靴が履けなくなるのも、もうたくさん。
こんなことで仕事も行けなくなるなんて、思いもよらなかった。

最初の発作を経験し、痛風の再発予防のために、多くの方が高尿酸血症の治療に取り組んでいます。
高尿酸血症の治療とは、食事を含めた生活習慣を振り返り、必要であれば薬を飲んで尿酸値を下げていくものです。
高い尿酸値をある程度下げ、数年間経過すれば、痛風発作が起こるリスクをある程度下げられると思われます。
定期的な通院や検査が必要になります。
病院に通院し丁寧な診察や検査を受ければ、他の病気が見つかるかもしれません。
今後のことも考え、何でも相談できる話し合えるかかりつけ医を探しておきましょう。

痛風関節炎を繰り返す症例や痛風結節を認める症例は、血清尿酸値にとらわれることなく、薬物治療(尿酸降下薬)の適応となる。

>>引用元:一般社団法人 日本痛風・尿酸核酸学会 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版