2016.05.10(Tue) - 13:56 - 1:56 pm
発見しづらい隠れ糖尿病
検診で見逃されがちな糖尿病の存在
こんにちは、大場内科クリニックです。糖尿病は健康意識の高い今の時代において、一般的に認知度がある病気です。検診などの血糖値の値によって診断され、治療を始める人が多いですが、それとは異なり検診の空腹時血糖値では分からない、隠れ糖尿病というものがあります。
健康診断で行われる血液検査は、様々な病気を見つける手がかりとなる重要なものです。患者数の多いとされる糖尿病なども検診の血液検査によって、空腹時血糖値の数値から判断され、病院での診療を受ける形が一般的な流れでしょう。ただしこの超尿病の血糖値が正常範囲内であっても、実際は糖尿病や予備軍である隠れ糖尿病と言われる症状の人がいます。それは通常食後に上がった血糖値が下がらず、高血糖状態になっている人です。食後2時間で通常は血糖値は下がるものですが、そうはならず食事をする度に高血糖を叩き出してしまう状態を、食後高血糖と言います。このようなタイプの人は、検診の血糖値では判断出来ないため、病院の診察で食後の血糖値を測る検査を行なって判断されます。検診では見逃されがちでもある隠れ高血糖、つまり隠れ糖尿病の患者さんは、自覚していない人がほとんどで、そのままの状態で放置してしまっている事が多いとされています。
隠れ糖尿病を発見するには、空腹時血糖値だけでなく、過去2,3ヶ月の血液の状態を表すヘモグロビンA1Cの数値のチェックや、病院で食後血糖値の検査を行うのが適切です。検診の超尿病の血糖値が基準値であっても、何かしらの自覚症状を感じる場合などは、積極的に食後血糖値検査を受けてみるのが良いかもしれませんね。
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