タバコでの息苦しさは呼吸器科受診が必要 - 大場内科クリニック
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2016.02.13(Sat) - 20:27 - 8:27 pm

タバコでの息苦しさは呼吸器科受診が必要

医学博士 大場啓一郎
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医学博士 大場啓一郎

タバコをそのまま吸い続けていると

こんにちは、大場内科クリニックです。人間は、呼吸により身体に取り入れた酸素が血液中に入り、全身を巡ることで各臓器や筋肉などの細胞が働いています。
健康な肺は、生活する上で非常に重要な臓器のひとつとなっています。

タバコは「百害あって一利なし」と言われるほど健康に悪い嗜好品です。
公共施設や企業でも禁煙の動きが高まり、愛煙家は肩身の狭い思いをしています。自分の身体と愛する人のために、禁煙に取り組んでみてはいかがでしょうか?

タバコには、ニコチンやタールと言った有害物質が入っています。タールは、俗に言う「ヤニ」のことで、肺のガス交換を行う肺胞まで入り込み、壁に付着します。これにより十分な酸素を取り込むことができない状態となり、息切れの症状が現れてしまいます。

この状態になると、血液中の酸素濃度も低下し、脳や細胞に十分な酸素が運ばれないため、もの忘れや体調不良の原因となります。かかりつけ医を受診すれば「肺疾患」の診断を受けることになるでしょう。

また在宅酸素療法(HOT)という治療が必要になってしまう可能性もあります。在宅酸素療法(HOT)は、濃縮器やボンベからチューブを使って、鼻などに酸素を強制的に送り続ける方法です。

在宅酸素療法(HOT)により、息苦しさは軽減されますが、いつも酸素の医療器具を必要とし、不便で自由が奪われる状態になってしまいます。五体満足で、いつまでも健康に暮らしたいものですね。