2016.12.05(Mon) - 13:38 - 1:38 pm
胸痛は心臓の病気だけとは限らない【いますぐ検査できます】
胸痛の診療は「早めの受診」が基本です。
こんにちは、大場内科クリニックです。胸が痛くなったときに一般の人が真っ先に思い浮かぶのは心臓関連の病気です。胸のあたりには人間にとって最も重要な臓器である心臓がありますので当然ですが、ほかにも病気が隠れていることがあります。
胸が痛いという状況はいろいろな病気のときにでる症状です。
心臓だけではなく血管や肺、胸膜、神経、筋肉、消火器などの異常があった場合でも胸の痛みがでることがあります。そして、これらに共通していることは命に関わる病気の前兆である可能性があることです。
例えば、心臓や血管の病気では狭心症や大動脈解離ですし、肺や胸膜の病気では気胸や急性肺血栓塞栓、胸膜炎ですし、神経・筋肉系の病気では肋骨骨折や帯状疱疹、悪性腫瘍などです。
そのほかにも逆流性食道炎や精神的な神経症でも胸が痛くなることもあります。
胸痛の診療をするうえで大切なことは「どのような痛みか」「どこが痛いか」「どのくらい続いているか」「どのようなときに痛むか」「ほかの症状があるか」などを的確に伝えていただくことです。
誰でも不安になったりパニックになってしまいますと、自分自身でもどのように感じているかさえわからなくなることがあります。
そうしたことを考慮しますと早めの受診がとても重要ということになります。