2016.03.30(Wed) - 21:35 - 9:35 pm
「痛風」予防に良い食べ物は?悪い食べ物は?
痛風の薬を飲まずに、食べ物でどうにかならないの⁉:痛風予防に良い・悪い食べ物
【痛風治療】食べ物なにを食べればいいの?食べてはいけないの?
痛風にもう二度となりたくない、
どうすればいいのか教えてほしい!
あなたの食生活のままでは、またいつか痛風が起きてしまいます!
痛風は、血液中の尿酸が増加することで起こる生活習慣病です。
尿酸値が高いだけでは痛くもかゆくもありませんが、尿酸の結晶が固まることで関節の痛み、尿管結石、腎機能障害などを引き起こします。
これらの痛みや治療のために日常生活に支障がでる可能性もあります。
痛風を予防するには、食事療法が重要です。
そこでこの記事では、痛風に良い食材、悪い食材をご紹介します。
痛風予防に良い・悪い食べ物とはなんでしょう?
尿酸の多い食材の調理法やアルコールとの付き合い方もご紹介するので、痛風でお悩みの方、血液検査で尿酸値が高いと指摘された方は特に参考にしてください。
痛風は関節に痛みが生じたり尿路結石・腎機能障害になったりする病気
痛風は足が痛くなって歩けなくなるだけじゃない⁉
痛風を簡単におさらい
痛風は、生活習慣病の一種です。
体内で尿酸という物質が増えると、その尿酸の結晶が関節で固まって痛みや炎症を引き起こします。
この痛みが大変つらく、「風が吹くだけでも痛い」とまで言われるほどです。
この痛みの強さが「痛風」という病名の由来にもなっています。
痛みが起こる頻度は、はじめのうちは年に1~2回程度です。
しかし痛風が進行すると、痛みが起こる頻度が増えていきます。
痛風関節炎以外の病気になることも⁉
また、おしっこの通り道や腎臓で尿酸結晶が固まり、尿管結石や腎機能障害を合併することもあります。
尿管結石では、腰や背中に強い痛みが生じます。尿管結石の痛みは陣痛に匹敵するともいわれ、あまりの激痛に救急車を呼ぶ人もいるほどです。
腎機能障害は、進行すると腎臓の機能が低下して尿が作れなくなります。
そうなると人工透析が必要となりますが、人工透析は週に数回、数時間ベッドに寝たきりになって治療を受けなければなりません。
このように痛風は、日常生活に大きな影響を与える病気です。
血液中に尿酸が高いだけでは痛くもかゆくもないので放置されがちですが、そのままにしておくとある日突然激痛があなたを襲うかもしれません。
痛風の改善には食事療法が有効
食事でとりあえずなんとかできませんか⁉
何を食べればいいのでしょうか?
痛風は生活習慣病の一種であるため、ほかの生活習慣病と同様に食事でのケアも重要です。
特に尿酸値の高い方は、1日のプリン体摂取量を400mg程度にするよう推奨されています。
忙しい日々のなか厳密に400mgを守るのは難しいですが、尿酸の少ない食材、多い食材を知って、なるべく尿酸の少ない食材を選ぶ工夫はできそうですよね。
さらに食材によっては尿酸の代謝を助けたり、逆に妨げたりするものもあります。
このような食材の力も有効に活用することで、尿酸値のケアを行いやすくなります。
では、どのような食材が痛風に良い食材、悪い食材なのかをみていきましょう。
痛風に良い食べ物
わりと安心して食べられる
プリン体が少ない食材は次のようなものです。
- 野菜
- 米などの穀類
- 卵
- 乳製品
- 豆類
- きのこ類
- 豆腐
また、次の食材や栄養素は一部の研究で痛風のリスクを下げるとも報告されています。
- コーヒー
- チェリー
- ビタミンC
- 乳製品
これらの食材を、日々の食事のなかで積極的に取り入れるといいですね。
痛風に悪い食べ物
気になる方は、なるべく避けましょう
プリン体が多い食材は次のようなものです。
- レバー
- 干物(特にアジ、サンマ)
- イワシ
- カツオ
- エビ
- 白子
- あんこう
- 太刀魚
- 一部の健康食品(DNA/RNA、ビール酵母、クロレラ、スピルリナ、ローヤルゼリー)
さらに、次の食材は血液中の尿酸値を上昇させることが報告されています。
- キシリトール
- 甘い飲みものや果物ジュース
- 甘みの強い果物
- 炭水化物
これらの食材はなるべく避け、可能であれば痛風に良い食材に置き換える工夫をするといいでしょう。
とはいえ、プリン体の多い食材を完全に摂取しないのは難しいですよね。
そこで、痛風に悪い食材を食べるときには調理法を工夫してみましょう。
プリン体は、水に溶ける性質があります。
そのため、プリン体の多い食材であっても、一度お湯で煮出し、そのお湯を捨てて食材を食べることでプリン体の摂取量を抑えることができます
アルコールは痛風の発症リスクを上昇させる
ビール以外なら飲んでいいのでしょうか?
飲んでもいいお酒の目安が知りたい
「ビールを飲みすぎると痛風になる」という話を聞いたことがある人も多いでしょう。
ビールに限らず、アルコールは摂取量が多くなるほど痛風の発症リスクが高まります。
血液中の尿酸値への影響を最低限に保つ目安は、以下のようになっています。
- 日本酒 1合
- ビール 350~500ml
- ウイスキー 60ml
- ワイン 148ml
- エビ
- 白子
- あんこう
- 太刀魚
- 一部の健康食品(DNA/RNA、ビール酵母、クロレラ、スピルリナ、ローヤルゼリー)
1日当たりの摂取量がこれらの目安を超えないよう、お酒をたしなむといいでしょう。
特にビールは、蒸留酒やワインに比べてプリン体の含有量が多く、尿酸値を上昇させやすいお酒です。
銘柄によってはプリン体が少ないビールも販売されていますので、このような商品を選ぶようにするといいですね。
また、ノンアルコールのビールも商品によってはプリン体の含有量が多いものがあります。アルコールの有無にかかわらずプリン体の少ないものを選びましょう。
痛風の治療には薬も有効
病院にきちんと行って、薬が必要な方もいます
医師が必要と判断した場合、きちんと薬を飲みましょう
痛風の治療では、食事のケアだけでなく薬による治療ももちろん有効です。
血液中の尿酸値を下げる薬のほか、痛みがあるときには痛み止めが処方されることもあります。
良い食材・悪い食材を知って痛風を予防しましょう
痛風になりたくない!忙しいあなたでもできることがあります
どこか病院で相談したい,,,,,,
血液中の尿酸値が高いだけでは痛くもかゆくもないため、健康診断で指摘されてもつい放置しがちですよね。
しかし、その状態を放っておくことで、激しい痛みに襲われたり、将来的に人工透析が必要になったりする可能性があります。
このような事態にならないためにも、痛風によい食材・悪い食材を知って、なるべくよい食材をとるように意識してみましょう。
もし症状やお悩みのある方はぜひかかりつけ医に相談してみてくださいね。