2015.09.16(Wed) - 16:53 - 4:53 pm
肺の病気?胸痛で考えられる病気!
胸痛は外来で診てもらいましょう
こんにちは、大場内科クリニックです。胸痛の原因には、心臓からの痛み・大動脈からの痛み・肺からの痛みなどがあります。胸痛は、鋭い痛み・鈍い痛み・灼けつく痛み・締め付けられる様な痛みと表現されます。日常の診療の中でも、症状の多いうちの一つで、一口に胸痛と言っても原因は様々で、特に慎重に診断する必要があります。
体に痛みがあると、みなさん不安になります。それが、胸の痛みとなるといっそう不安になって、体の症状を考える方がほとんどではないでしょうか。
胸痛を伴う病気には、思ったより軽い症状で経過をみれば良いものから、早めの受診が必要なものまで様々です。
胸痛の診療でも、しばらく様子をみても良い比較的軽い危険性の低い症状から、一刻を争う精密検査が必要だと判断される危険な症状まで、その胸痛は幅広いことが特徴となっています。
1760年頃、イギリスの医師ウィリアム・へバーデン氏は「痛みの感じや、不安感は狭心症の診断が妥当で、坂道を登ったり、食事後の歩行でも、生命の危機感を伴う。でも、立ち止まって短時間すると消失する。」と狭心症の症状を表しています。
心電図すらなかった1700年代の、この記述からも、症状とくに胸痛がどのような性質の痛みであるかが、胸痛の診療にとって、いかに重要であるかが分かる言葉の表現だと思います。
胸痛は、まざまな症状があります。頻度、強度、持続時間等をメモしておくことで、正確な診断に結びつくことがあります。診断をもとに治療を行いますが、具体的な症状を明確に医師に伝えることで、良い結果を招きます。