予防接種・ワクチン
アレックスビー(高齢者向けRSウィルスワクチン)とは?
効果・副反応・注意点・費用
アレックスビー(RSウィルスワクチン)について
60歳以上のRSウィルス感染症を予防できるワクチン
できれば接種しておきたいワクチン
アレックスビーは、RSウィルス感染症を予防するための新しいワクチンです。
このページでは、アレックスビーの効果、安全性、接種時の注意点、費用などについて詳しく解説します。
高齢者のRSウィルス感染症の予防に、アレックスビーがどのように役立つのか、その重要性を紹介していきます。
RSウィルス感染症は、特に基礎疾患を持つ方にとって、インフルエンザよりも重症化しやすく、高齢者では死亡者数が多い感染症の1つです。
結論を先に言ってしまうと、高齢者向けRSウィルスワクチンは、RSウィルス感染症の発症、重症化、入院を約70-80%予防することができます。
いわゆる「できれば接種しておきたいワクチン」です。
予防できたのに、なんで打っておかなかったの?
60歳以上のあなた、想像してみてください。
お子さんやお孫さんから、
「予防できたのに、なんで打っておかなかったの?」
「入院治療費、ワクチン費用の何倍もかかったね、ワクチン打っておけばよかったね」
なんて言われかねません。
あなたは、お子さんやお孫さんにどう説明しますか?
予防できるのであれば、できる限りのことはやっておきたいですよね。
このページがアレックスビーの接種を検討されている方々にとって有益な情報源となれば幸いです。
※アレックスビーはグラクソ・スミスクライン株式会社が開発したRSウィルスワクチンです
目次
アレックスビー(RSウィルスワクチン)で感染症予防
風邪が長引いて、気管支炎、肺炎で入院!?
基礎疾患が悪化して重症化することも
「風邪がなかなか治らない」
あなたにはこんな経験はないでしょうか?
風邪を軽くみて、体を休めず、普段通りの生活をして、風邪が長引いてしまった。
健康な成人の場合、風邪は特別な薬を使わなくても、通常は数日で軽快します。
しかし、あなたは年齢的には高齢者、しかも基礎疾患があります。
風邪が長引いて、肺炎になり、基礎疾患も悪化して、入院となってしまうかもしれません。
アレックスビーとは?
予防できるのであれば、ワクチン接種したい
アレックスビーは、RSウィルス感染症の予防に使用されるワクチンです。
60歳以上の高齢者、喘息、COPD、心疾患などの慢性疾患をお持ちの方、免疫が低下している方のRSウィルス感染症を予防する効果が示されています。
なぜアレックスビーを接種すべきなのか?
RSウィルス感染症のリスクとその影響
RSウィルス感染症とは?
RSウィルスは、風邪の原因ウィルスのひとつです。
成人の場合、RSウィルスにかかっても、風邪とみなされ、通常は診断されることはありません。
しかし、特に乳幼児や高齢者に重症の呼吸器感染症を引き起こすことが知られているウィルスです。
2歳になるまでにほぼ100%が感染し、その後何度も感染をくり返します。
感染しても成人の多くは軽症で、発熱、鼻水、咳などの上気道感染症状(風邪症状)がみられ、数日で軽快します。
悪化すると、喘鳴、呼吸困難などがみられ、気管支炎、肺炎などを引き起こすこともあります。
特に乳幼児では重症化するリスクが高く、入院や集中治療の必要性が高まります。
高齢者や基礎疾患を持つ人々においても、重症化しやすく、時には致命的な結果を招くこともあります。
特に、基礎疾患を持つ高齢者では、インフルエンザよりも重症化しやすいと言われています。
RSウィルス感染症には、直接的な治療薬がなく、対症療法が中心となります。
重症化すると経済的な負担も大きく、その予防の重要性が高まっています。
アレックスビーの効果とは?
RSウィルス感染による呼吸器症状が予防される!
基礎疾患がある人でも高い有効性
RSウィルス感染による呼吸器症状(咳、痰、呼吸困難、喘鳴などの身体所見)の予防効果が示されています。
アレックスビーは60歳以上で82.6%、基礎疾患がある60歳以上で94.6%の有効性がありました。
※承認時評価資料:国際共同第Ⅲ相試験(RSV OA=ADJ-006試験)
RSウィルス感染症の発症、重症化、入院を約70-80%予防することができます。
インフルエンザワクチンが約50%の予防効果であることを考えると、かなり有効性の高いワクチンであると言えます。
できるなら、予防しておきたいですね。
アレックスビーの安全性と副反応
注射部位の痛みや腫れなどがみられます
アレックスビー特有の副反応の報告はありません
アレックスビーを接種した多くの方の注射部位の痛みや腫れが報告されています。
その他、10%以上の方に、頭痛、筋肉痛、疲労などの症状がみられています。
その他、重大な副反応の報告はありません。
他のワクチンと同様、アナフィラキシー反応を含む過敏症状があらわれることがありますが、非常にまれです。
アレックスビー接種における注意点
60歳以上が対象、他ワクチンと同時接種可能
接種方法と注意すべきポイント
・60歳以上の方が接種することができます
・筋肉注射、1回0.5mL
・ウイルス表面タンパクの一部を抗原とした組換えワクチンで、不活化ワクチンという種類です。他のワクチンと同時接種が可能です。
・体調の悪い方は、接種前に医師にご相談ください
・接種直後は安静にして、接種当日は激しい運動を避けてください
アレックスビー接種費用
もしRSウィルス感染症で入院したらいくらかかる?
できれば接種しておきたいワクチン
アレックスビー接種費用
¥25,980(税込)
現在のところ、1回の接種で効果は1年以上(※)とされています。
アレックスビーを接種せず、RSウィルス感染症にかかり、肺炎になったり基礎疾患が悪化したりで入院した場合、アレックスビーの接種費用よりも高額な医療費がかかってしまいます。
RSウィルス感染症になった際の入院・治療費、アレックスビーの効果などを考えると、アレックスビーの接種費用は決して高額ではない印象です。
※2024年1月現在も臨床試験が進行しており、アレックスビーの有効期間はさらに伸びると見込まれています
アレックスビー接種のお申込み方法
事前にご予約ください
クリニックまでお電話ください
ご予約をいただいてから約1週間でワクチンが入荷いたします。
ご予約はお電話または直接来院していただくことで承ります。
このままお電話でワクチンの予約ができます!
アレックスビーよくある質問Q&A
Q1: アレックスビーはどのようなウィルスに対するワクチンですか?
RSウィルス(呼吸器合胞体ウイルス)感染症の予防用ワクチンです。
Q2: アレックスビーはどの年齢層に適用されますか?
60歳以上の方を対象としています。
Q3: アレックスビーの接種は何回必要ですか?
接種回数は、1回です。
Q4: アレックスビーの副作用は何がありますか?
一般的な副作用には、接種部位の痛みや腫れ、頭痛、筋肉痛、倦怠感などがあります。
Q5:アレックスビーの効果はどれくらい続きますか?
効果の持続期間は、1年以上とされています。2024年1月現在も臨床試験が進行しており、アレックスビーの有効期間はさらに伸びると見込まれています
Q6:アレックスビーはどの季節に接種するのが最適ですか?
RSウィルスの流行前、通常は冬季に接種することが推奨されます。しかしながら、新型コロナ感染症流行の影響により、RSウィルス感染症の流行が夏季にもみられています。どの季節に接種しても効果は期待できるものと考えてください。
Q7:アレックスビーは保険適用されますか?
予防接種のため、保険適応とはなりません。
Q8:アレックスビーの接種に特別な注意が必要な人はいますか?
既往疾患やアレルギーがある人は、事前に医師と相談が必要です。
Q9:アレックスビーの接種後に注意すべきことは?
接種後に副作用が現れた場合は、医療機関に相談してください。
Q10:アレックスビーは他のワクチンと同時に接種できますか?
他のワクチンと同時接種可能です。新型コロナワクチンとは2週間接種間隔をあけてください。