検査のご案内
頚動脈エコー_動脈硬化の検査_脳梗塞や心筋梗塞のリスクがわかる
頚動脈エコー検査
あなたは検査しなくて大丈夫!?
頚動脈エコー、動脈硬化のリスクがわかる
頚動脈(頸動脈)超音波検査(エコー)とは、簡便で視覚的に動脈硬化の診断が出来る検査です。
頸動脈の内側に血栓がないかどうか、狭窄がないかどうか(血管壁の厚さ)を調べる検査です。
また、動脈硬化だけではなく、他の病気の早期発見にもつながります。
検査時間は、10分弱で終了します。
頚動脈エコー検査とは?
あなたも一度検査を受けたほうがいいかもしれません
患者さん:先生、頚動脈エコー検査ってどんな検査なんですか?
医師:頚動脈エコー検査は、超音波を使って脳の入口にある血管の硬化を調べる検査です。
患者さん:超音波って、体に被害がないですよね?
医師:そうですね。超音波を使うため、痛みや被爆のリスクがないのがメリットです。
患者さん:なるほど。でも、誰が受けるべきなんですか?
医師:頚動脈エコー検査は、40~50代から受けることをおすすめします。危険因子が多い人や遺伝的要素がある人は、20~30代でも受診が必要です。
患者さん:危険因子って何ですか?
医師:例えば高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、肥満などが挙げられます。
患者さん:なるほど。頚動脈エコー検査を受けるとどんなことがわかるんですか?
医師:頚動脈エコー検査では、動脈硬化の程度や進行具合がわかります。また、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの病気のリスク評価にも役立ちます。
患者さん:ありがとうございます。頚動脈エコー検査を受けてみようと思います。
医師:ぜひ受診してくださいね。健康な体を維持するためにも、定期的な検査は大切です。
頚動脈エコー検査で何がわかるの?
- 動脈硬化の進行
- 頚動脈のつまり具合
- プラーク(脳梗塞の原因)の有無
頚動脈エコーあなたも受けてみたほうがいい理由
患者さん:先生、頚動脈エコー検査って何がわかるんですか?
医師:頸動脈エコー検査では、頸動脈という脳に血液を送る大事な血管が動脈硬化しているかどうかがわかります。
患者さん:動脈硬化って、どういうことですか?
医師:動脈硬化とは、生活習慣の乱れによって血管の壁が厚くなり、血管内の血液の流れが悪くなる状態のことです。
患者さん:それってどういうことで、どういう病気になるんですか?
医師:動脈硬化が進行すると、血管が狭くなって血液の流れが悪くなり、脳卒中や心臓病などの重い病気を引き起こす恐れがあります。そこで、頸動脈エコー検査を行うことで、動脈硬化が進んでいるかどうかを調べることができます。
患者さん:どうして頸動脈で調べるんですか?
医師:頸動脈は脳に血液を送る大事な血管なので、頸動脈が動脈硬化していると、脳に血液が十分に送られなくなります。そうなると、脳に十分な酸素や栄養素が届かず、脳梗塞や心筋梗塞などの病気を引き起こすリスクが高まるからです。
患者さん:なるほど、頸動脈エコー検査って、すごく大切なんですね。
医師:そうです。特に高血圧や脂質異常症などの危険因子がある方は、受けておくことをお勧めします。早期発見・早期治療が大切です。
患者さん:ありがとうございます、先生!
どんな人が頚動脈エコー検査をするの?
- 糖尿病
- 脳卒中
- 脂質異常症
- 心臓病
- 高血圧
- 肥満
動脈硬化とは?
文字どおり「動脈がかたくなる」ことです。
動脈がかたくなると、その特性であるしなやかさが失われるため、血液をうまく送り出せず、心臓に負担をかけてしまいます。
また、動脈がかたくなると血管の内側がもろくなってプラークができ、血管の中がせまくなったり、詰まったり、プラークがはがれて血液中をただよい、細い血管を詰まらせたりします。
このことから動脈硬化を放っておくと脳梗塞、脳出血、狭心性、心筋梗塞などになる可能性が高いと言われています。
頚動脈(頸動脈)超音波検査(エコー)の
ちょっと難しい話
動脈硬化の指標
- IMT(Intina Media Thickness)内膜中膜複合体肥厚度
動脈硬化の指標
- IMTが肥厚すると冠動脈疾患発症率が高くなる
J Am Coll Cardiol 2010;55:1600 - 頸動脈IMTが肥厚していると脳卒中は再発しやすい
Stroke 2006;37(7):1913 - 血清HDL-Cが低いと頸動脈IMTは肥厚しやすい
Eur J Clin Invest 2003;33(6):457 - 頸動脈IMTが高いと脳卒中発症リスクが高い
Circulation 1997;96(5):1432 - 頸動脈最大IMTが高いと心筋梗塞・脳卒中発症率が高い
n Engl j Med 1999;340(1):14